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会場の大倉集古館は、日本で最初の私設美術館だ。
日本からアジアの収蔵品がたくさんあり、
横山大観の「篝火」は毎年3月桜のはしりの頃公開される。
表題の展覧会を見てきた。
個人のコレクションで、膨大なコレクションから約350点という
見ごたえのある展覧会だった。
手法や地域ごとに分類されてみると、
その違いがはっきりと出ている。
とても美しく、手に入れたい気分になる。
昨年の6月から巡回を続けてきた展覧会もここが最後。
こんなにたくさんを一度にじっくり見られるのも
なかなかない機会だと思うので
好きな人はぜひ行くといいと思う。
この大倉集古館、いつでもとても空いていて、
好きな作品をじっくりゆっくり見ることができる。
ブローシャーを見るといろいろな関連イベントが企画されていて、
いくつかは終わってしまったけれどまだまだ楽しそうなものが残っている。
詳しくはこちら
夏になると、よく巻きスカート代わりにバティックを巻いている。
リゾートではないので、できるだけ地味なものを選ぶが
それでも異国風だから目立つかもしれない。
大倉集古館は中国風の外観で、あちこちのディテールが楽しい。
手すりのアタマ
2階の欄干の擬宝子
ベランダの扉と欄干
JUGEMテーマ:アート・デザイン
家具職人の仕事場に、大小すごい数の鉋があるのをテレビで見たことがある。
仕事の必要に従って次第に増えていったのだと言う。
銀座の画廊で、彫金の展覧会を見た。
三沢栄一彫金展 仏像からアクセサリーまで
2008年11月1日(土)まで
銀座煉瓦画廊 (歌舞伎座横の道を入って区民会館の次くらい)
11:00〜最終日17:00まで
会場電話:03-3542-8626
バーナーで火をかけて金属をなまし、鏨を当てて槌で打つ。
裏返すと小さな山ができている。
それを重ねておおまかに形を描き、表からも細かく打っていく。
表から打ち、裏から打ち、金属が固くなっていくからまたなます。
途方もない時間の先に、出来上がるものをしっかりと見ている。
だんだん形になっていく。でも、金属の中に最初に見た形になるまで決してやめない。
そうして、ひとつの作品ができていく。
作りたい面と線のために、道具は仕事に合わせて作っていく。
鉄の棒から1つずつ削りだし、打った時に傷をつけないように丹念に磨き上げる。
毛ほどの、その50分の1ほどの傷でも、作品に傷がついてしまうから。
刀の鍔や装飾品に古い時代から使われてきた数々の技法と
美しいものを探り出す眼とが重なって、
気品のある作品になっている。
案内状に使われている写真は6センチほどのブローチで
アイボリーといぶした銅が美しい。
今回は、展覧会のタイトルにあるように、仏像からアクセサリーまで。
8センチくらいの高さの時国天は、東寺の時国天さながら。
手の中に入るほど小さいくせにとんでもない迫力だ。
仏像レリーフもどれもすばらしい。
わたしが行った時にはかなりの作品が売れていて、
だれかの手元に行ってしまうらしい。
会場には小さなペンダントヘッドから大物まで
たくさんの作品が並んでいる。
詳細を見ていると一向に飽きず、
自然の中の花や虫を見ているときのようだ。
あとたった1日(半日?)。
でも、時間のある人にはぜひ覗いてほしい。
作品の傾向は、作家のHPで見ることができる。
そこに、技法の数々も掲載されている。
蛇足だけれど、わたしの持っているリングと、
その裏側の様子をアップしておこう。