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旅というと覚悟がいりそうだけれど、
知らない場所に行くなら近くても旅。
電車の駅まで30分、電車に乗ってたったの30分で、
わたしは初めての町に来ていた。
多摩地区の大規模に開発された町で、
駅前には大きな商業施設が並んでいる。
同じ東京。でも知らない町。初めて降りる駅。
思いがけずに近かったその町での初めての体験。
知らないものと出会う。だから、近くても旅。
ホテルオークラ東京の大倉集古館は、日本で最初の私立美術館だそうだ。
毎年横山大観の「夜桜」を3月に公開していて
そろそろだなぁとホームページを見てみた。
国宝だけにあっちこっちの展覧会で見ることができるのだけれど、
やっぱりホームグラウンドがいい。
今年のその時期の展覧会は
「追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華」だ。
昭和5年、大倉集古館(というより大倉家)が全面的にバックアップして、
ローマで日本美術の展覧会が開催された。
その展覧会に出品された作品を中心に、日本美術が展示されるそうだ。
3/3〜15日は「夜桜」も展示される。
大倉集古館のいいところは、ゆっくり鑑賞できること。
行きにくい場所だというのもあるだろうが
いつも大変すいていて、昨今の美術館の混雑とは無縁。
ホテルオークラ東京に宿泊すると部屋に無料招待券がある。
メセナらしく、中学生以下が無料なのがありがたい。
土日は高校生も、引率者(親でもいい)がいれば引率者ごと無料。
今回は館蔵品の展示なので大人800円。
実は先ほどホームページを見ていてもっとぐぐっとお得なセットを発見した。
大人同士だったら1600円の入場券&茶菓券セットがいいだろう。
ホテルオークラ東京のカフェテリアかバーで
飲物(コーヒーまたは紅茶)とケーキが飲食できる。
展覧会を見てからゆっくりとお茶するのがいい。
ケーキはホテルオークラの場合、
オーソドックスでシンプルなケーキが格別に美味しいと思う。
ショートケーキやチーズケーキは特別な味だ。
おすすめのカフェスポットはバー。
わたしが知る限り、別館1階のバー、「ハイランダー」は
紅茶はテイラーズ・オブ・ハロゲイトのポットサービス、
ケーキはおとなりのカメリアのテイクアウトと同じケーキ、
コーヒーは朝その日の分だけ挽いた豆でいれたサイフォンコーヒーだ。
しかもおかわりOK。
カフェテリアとまた違った雰囲気でゆっくり過ごせる。
コーヒーは実はこっちのほうがおいしい。
なにしろ大きく開けた窓があり、高い天井もいい感じなのだ。
実際には隣のカフェ(ダイニングカフェと名前がついている)、カメリアの方が
昼間いつでも混雑しているのだけれど、
このハイランダーは断然いごこちがいい。
入り口から中が見通せない分、誰でも気軽には入らないのだろう。
美術館は本館5階の玄関前だし、ハイランダーは別館1階だけれど、
細い道を隔てて同じレベルにある。
3月3日過ぎに、一度行きたいと思っている。
「追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華」