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バナナと朝食

1房200円

新聞にチラシが入る距離のスーパーでバナナを買った。

このスーパーの目玉商品らしく、週に1回はこの値段で出る。
最寄ではないのだが、散歩に出た折などに寄ることもあるので
あわよくばこのメダマに出会えたらと思ったこともある。
考えてみれば、1房のバナナと言うのはなかなかの分量で
我が家にはせいぜい5本くらいの商品がふさわしい。
とはいえ1房200円。一度くらいは買ってみたい。

ところが、たまたまその曜日の午前中に行ってもいつも売り切れ。
そんなことばかりが続く。
ええい、いったいどのくらいの速度でなくなるのか。
一度見てみたくて、スーパーの開店時間直後くらいに着くように
わざわざ買出しリュックを背負って出かけたのだ。

バナナの売り場はごった返していた。

ほとんどが老人。
わたしも白髪具合は老人同然だけれど
あきらかにそれよりずっと年上の人々。

まずバナナを確保して、それからほかの売り場へ回るらしい。
雑踏で号外を受け取る人々のように売り場に群がっている。
店員が次々に箱をあけては追加している。
10時の開店時間に来られるのは、そりゃあ老人が多かろう。
会社時間に働く人はこの競争に参加できない。
すごいなー。

1人1房の制限がある。まず何房も確保して、
お気に入りを選び出して戻す人もある。
バナナ1房にそんなに違いがあるのだろうか。
どれもさっき箱から出したばかりのものなのに。

真剣な選別ののち戻された、
半端な場所に置かれたバナナをわたしも自分のカゴにいれ、
ほかの売り場を見て回る。

老夫婦のカゴの中はすべて特売品。
いち早く確保した様子が手に取るようだ。

「チラシ商品」の札がついた100円のアスパラガスの前で逡巡する人あり。
結局格安のアスパラガスではなく
通常から1袋30円程度のもやしを手に去った。

ほんの4,50分の間に用意されたバナナがすべて無くなった。

レジで、前の老人が、バナナ1房だけを持って並んでいた。
目が合ってにこっと笑顔が見えたので、
「ご家族で召し上がるんですが」と聞いた。
彼は「夫婦で朝ごはんに1本ずつ食べるんだ」と答えた。
「朝ごはんはそれと牛乳」

年金暮らしなので、このバナナのセールはありがたいそうだ。
朝ごはんにバナナ。まるでハヤリの朝バナナダイエット(もう古い?)。
もしくは忙しいお母さんのいる幼児の朝ごはん。

家に帰って、バナナの本数を数えた。
13本。

夫婦で毎日1本ずつ食べて、次のセールまでに1本足りない。
なるほど、バナナは選ばなくてはならない。
できれば14本ついた房。
他の人にもなにかしら理由があったのだろう。

我が家には多すぎるバナナは、何日で食べきることになるだろう。
きっと最後はバナナのケーキに。

今朝のチラシによれば、明日の金曜日に、また500房が売られるそうだ。
そうしてみると、このバナナを買った日も、500房売られたのかもしれない。

毎週、老人はチラシの日の朝にバナナを買いに行く。
そのたびに、14本のバナナが売れる。
昔はバナナは高かった。それが1房200円。
バナナの巨大農園から、箱に詰められてやってくるバナナ。
市場でで山積みのバナナの箱と老人の食卓。
わたしはなんだか途方も無い気分になる。

JUGEMテーマ:どうでもいいはなし。

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熟していないバナナは身体によくないと思うし、おいしくないよね。私は、売れ残って、ゴマ模様がでだした安いやつがあったときに買う。断然美味しい。この熟していないというのは、バナナだけでなく、野菜も同じ。
野猫 | 2009/05/04 21:16
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